青空トマト学園
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トマトの大事な栄養5選〜後編

みんなが大好きな野菜ランキングNo.1のトマト[1][2]
農林水産省が定める野菜生産出荷安定法の指定野菜にも選ばれている重要な野菜の一つです。
私たちが独自に選んだトマトの大事な栄養を5つ紹介しています。今回は後編です。前編はこちらから。

ビタミンC


ビタミンCは、活性酸素を除去する抗酸化物質の代表ですね。

通常、私たちの体の中ではこの活性酸素を取り除くシステムがあるのですが、紫外線や大気汚染、タバコなど外からのストレスが活性酸素の産生を促し、除去が間に合わないと酸化ストレスを引き起こします。
これが心血管疾患ならびに生活習慣病など様々な疾患をもたらす要因となります[3]

そんなときに役立つのが、ビタミンCです。

きちんとビタミンCを摂取している人とそうでない人を比較すると、身体機能低下身体の痛み健康全般度の低下などが頻繁にみられることが報告されています。
また長期間のビタミン C 摂取が不足欠乏症を発症すると、長期間のストレス状態になったり、飲酒や喫煙などを引き金に、疲労感、短気や筋肉痛などが顕れるとされています[4]

ビタミンCは体内で合成することはできないので、食べ物で摂取する必要があります
適度な運動と十分な睡眠により、体を健康に保ちつつ、日ごろから少し抗酸化作用を意識してバランスの取れた食事を取っていきましょう。

日本食品標準成分表では、トマトには100gにつき15mgのビタミンCが含まれていると報告されています。

食物繊維


サラダを食べて、シャキシャキ感を感じるときがありますね。それが食物繊維です。

こうやって噛んで食事をすることは、唾液や胃液の分泌を促進し、満腹感をもたらします。ついつい食べすぎてしまうとき、食物繊維が多い野菜を食べることは、肥満やそれに伴う成人病の予防に効果的です。

さらに体内でも大きな役割を果たしています。食物繊維は小腸で消化・吸収されない、もしくはされづらく、大腸まで達する食品成分です。

消化できないので、栄養としては何にも使われないように思いますが、様々な健康効果があることが分かってきました。

食物繊維には大きく2種類ありますが、難溶性食物繊維は便の体積を増やす材料となります。
有害物質は便と一緒に排出されるため、便を増やし代謝を上げることは大腸がんのリスクを減らします。
さらに大腸内で環境を改善する腸内細菌を増やす役割をもっています[5]

一方水溶性食物繊維は、小腸が糖質や脂質を吸収するのを妨げ血糖値の上昇を妨げること[6]や、胆汁代謝を促し血中のコレステロール濃度を低下させることが知られています[7]

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、一日あたりの摂取目安は成人男性で21g/日以上、成人女性で18g/日以上としています。

しかし残念ながら、2018年の「国民健康・栄養調査」によれば、平均15g/日しか摂取されていないそうです。
あと少し野菜を意識して摂取してみましょう。

GABA


最後にご紹介するのがGABAというアミノ酸の一種です。
日本名は「γ–アミノ酪酸」で、英語のGamma-AminoButyric Acidの頭文字をとってGABAと呼ばれています。

GABAはあらゆる生物で合成されています。私たちの体内でもつくられていて、抑制性の伝達物質として知られています。

GABAは機能性成分として、近頃とても認知度が上がってきました。

GABAを関与成分とした機能性食品では、高めの血圧を下げる、仕事や勉強による一時的な精神的ストレスを緩和する睡眠の質(寝つき、眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を改善する、肌の弾力を維持するといったものがあります。

私たちもGABAを多く含んだトマトを開発しています。GABAについてはもう少し詳しく説明しますので、ぜひ次の記事もお読みください。

まとめ


愛される理由が多くあるトマト。これからも積極的に摂っていきたいですね。

さらに私たちがみなさまにお届けするシシリアンルージュハイギャバは、もともとトマトに含まれていたGABAの量を、最先端技術によって元の品種より4-5倍多くさせたものです。そしてサプリメントとは異なり、トマトの大事な他の栄養素も複合的に摂取できるのが何よりもの魅力なのです。
ぜひお試しください。


(参考資料)
[1] 第5回 カゴメ野菜定点調査2021 カゴメ株式会社  (2021)
[2] 「2021年度 野菜と家庭菜園に関する調査」 タキイ種苗株式会社 2021.8.19
[3] 杉田収  新潟県立看護短期大学紀要 7巻 9-19頁 (2001)
[4] 阿部皓一 ビタミン  94巻8号  431-437頁 (2020)
[5] 辻啓介 ビフィズス 8巻2号 125-134頁 (1995)
[6] 野村誠ら 日本栄養・食糧学会誌 45巻1号 21-25頁  (1992)
[7] 西村直道 日本栄養・食糧学会誌 61巻1号 11-19頁  (2008)


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